2009年まとめ 映画

 備忘録も兼ねて、今年見た映画の感想とか書いておきます。あくまで今年見たものなので、上映年じゃありません。あしからず。


 まず見た価値があったもの。


ダークナイト 特別版 [DVD]

ダークナイト 特別版 [DVD]


ダークナイト [DVD]

ダークナイト [DVD]


 まずは説明不要、「ダークナイト」。レンタルだったので、今年になってようやく見る事ができました。見てて息が苦しくなる程、重かったですが、迫力のある映画でした。



 これも、公開が2006年なので、ちょっと前の映画ですが、タバコの規制に反対する、タバコ会社のスポークスマンが主人公の話です。大の嫌煙家としては、本来は主人公に感情移入できない所ですが、そこは映画の話、うまく楽しめるようになっています。
 欠点は、最初の議論のやりとりが一番良く、クライマックスの議論が、冒頭のシーン程は面白く無かった所でしょう。とはいえ、社会派コメディーとして楽しめました。



 こちらは知らない人が多いでしょう。私の好きな映画評論家が紹介していた作品で、古い廃業寸前のレンタルビデオ店を舞台にした、ハートフルコメディーです。ある日、店内のビデオを全部消してしまった店番が、仕方なく、ビデオカメラでそれっぽい映像を撮ってお客に渡した所、それが大好評になったという話です。それっぽい映像というと誤解がありそうですね。バラエティー番組で、映画のパロディーを作るような感じです。
 最初はお馬鹿映画のような感じですが、クライマックスに向けて感動ものになり、最後…これで終わりかなと思った所にどんでん返しがあり、見事に涙腺ストライクでした (^^) 最後の伏線、良かったなぁ…。
 「ゴーストバスターズ」など、題材になった映画を知らないとイマイチかもしれませんが、なかなか良い映画でした。



ランボー 最後の戦場 [DVD]

ランボー 最後の戦場 [DVD]


 続いては、20年ぶりの新作、ランボー。無敵のアクションヒーローは、老いてもなお健在でした。今作は、アメリカ軍が出てこないので、ストーリーのスケールが小さくなった感はありますが、正にランボーとしか言いようの無い迫力は、さすがでした。五作目も作るそうですし、楽しみです。


チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [DVD]

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [DVD]


 ソ連によるアフガニスタン侵攻…と言うと、私はランボー3くらいでしか知らなかったのですが、冷戦を終えるきっかけになった大事件でした。この時、ソ連に対抗してアフガニスタンを支援していたのがアメリカですが…それをなし得たのが、この映画の主人公、チャーリー・ウィルソン です。最近まで語られる事の無かった歴史の裏を、コメディー色たっぷりに描いた映画です。
 歴史・政治の裏にスポットが当てられ、非常に面白かったのですが。残念なのが、詰め込みすぎだった事。今現在、アフガニスタンをテーマにした映画を作ると言う事は、当時の話だけでなく、この時の支援がタリバンにつながっている、という話も含まれるのですが…そこに更にコメディー要素もある為、何を見せたいのか、イマイチはっきりしませんでした。もうちょっと映画で主張した所を絞れば、良かったと思うのですが…。
とは言え、歴史・社会ものの話が好きな人は、楽しめると思います。


フロスト×ニクソン [DVD]

フロスト×ニクソン [DVD]


 最後も政治もの。ウォーターゲート事件を起こしたニクソン元大統領と、TV司会者のニクソンとのインタビューを舞台にした映画です。もともと舞台劇だったものを映画にしたもので、このインタビューでのアピールで政界復帰を目指すニクソンと、ニクソンから事件への謝罪をさせたいフロストとの、息詰る攻防が描かれています。
 日本人には、予備知識が無いと少々楽しめない所があるのと、クライマックスが意外に盛り上がらないのが残念でしたが、でもでも迫力の映画でした。
 ちなみに、映画を見て、また映画の背景について調べてみて…個人的には、ニクソンに感心しました。権力に溺れた所はありつつも、大統領としては一流だったのではないでしょうか。爪のあかを削って、今の政治家に飲ませたいくらいです。



 続いて、期待はずれだったがっかり映画。



 大好きだった「X-FILES」のテレビシリーズが終了してから6年。その続編が、映画として帰ってきました。ストーリー的に番外編ではなく、きちんとテレビシリーズの続編なんですが…6年待ってこれ?みたいなストーリー (^^;) 一時間のテレビシリーズの一話としてなら悪く無いかもしれませんが…復活が嬉しかった事もあり、がっかりも大きかったです。


ミスト [DVD]

ミスト [DVD]


 スティーヴン・キング原作の、パニックホラー的な映画です。街が突如霧に覆われ、そこから「何か」が襲ってくるというストーリー。まあB級映画と言えばB級でしょうが、丁寧に良く作られています。原作の恐怖が良く書かれているでしょう。
 問題なのはラスト。原作では結末が書かれず、言わばフェードアウトみたいな形なんですが、映画ではしっかりとした結末が書かれています。衝撃の結末、驚愕の結末、と言った具合に、随分と宣伝されていますが…まあ確かにとんでもない結末で、ちゃぶ台返しと言うか、伏線も何も無い結末で、個人的には受け入れがたい内容でした。
 最後さえ無ければ、見てよかった映画だったんですけどね (--;)



 最後に、間違いなく、今年最大のがっかり映画が「ターミネーター4」。予告を見た時は大絶賛で、公開を楽しみにしていたのですが…その期待が見事に裏切られました。突っ込み所だらけのストーリーに、スカイネットが何をしたいかよく分からない未来。そして、微妙な存在感のターミネーター (^^;) 戦争映画を期待してみたら、小競り合い映画でした。実際、興行成績は期待に届かず、製作会社は破産だそうです。


 最近は、なかなか映画館に行けず、もっぱらレンタルで、ちょっと話題に乗り遅れている所はあるのですが、来年も色々見て行きたいものです。