洋楽な邦楽

 先日、tvksaku saku を見ていたら、スコット・マーフィー(Scott Murphy)というアメリカ人が出ていました。私は洋楽に疎い事もあり、全然知らないアーティストだったのですが、アメリカ人ながら J-POP のカバーをしていて、アルバムの発売のプロモーションで出演していました。
 そこで流れていたのが、槙原敬之 の「どんなときも。」です。


http://jp.youtube.com/watch?v=AlEo6q4Yhb8


 すごいですよ、これーっ。槙原敬之 で頭振ってますよっ(爆)。普段聴いてるバンドものと音楽性が近いのでしょう。すっかり気に入ってしまいました (^^) 少し前から、テレビ出たり、色々話題になっていたようですが、私は今回が初体験。遅い?分かってますよ、そんなの。でも、そんな突っ込みが気にならない程、気に入りました。


 その後、少し調べてみたので、(知ってる方も多いでしょうが)スコット・マーフィーの事をご紹介。彼は元々は ALLiSTER というバンドのメンバーで、95年に活動を開始し、その後メジャーデビューしました。なかなか人気のあったバンドのようで、2001年に来日公演まであったのですが…その時、随分と日本を気に入ったようです。スコット・マーフィー は日本語を猛勉強し、また日本文化も吸収していきました。
 そして2005年、アルバム「Before the Blackout」の発売で、日本好きを大いにアピールします。ボーナストラックで、「島唄 Shima-uta」と The BOOM のカバーを歌ったのです。更に2006年には、日本オリジナルのカバーアルバム「Guilty Pleasures」をリリース。洋楽・邦楽の人気曲のカバー集ですが、サザンの「TSUNAMI」や スピッツ の「チェリー」などを収録しました。


ギルティ・プレジャーズ

ギルティ・プレジャーズ


 その後、ALLiSTER は解散となりましたが、スコット・マーフィー はソロで活動を開始。今年の夏に「Guilty PleasuresII」を、そしてつい先日、「Guilty PleasuresIII」と2枚のカバーアルバムをリリースしました。
 これがなかなかの選曲で、「ドラえもんのうた」「I Will Always Love You(ホイットニー・ヒューストン)」「涙そうそう」「LOVEマシーン」「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜」などを歌っています。もちろん、全編ロック。見事です。


Guilty PleasuresII~スコット・マーフィーの密かな愉しみ~

Guilty PleasuresII~スコット・マーフィーの密かな愉しみ~


Guilty PleasuresIII

Guilty PleasuresIII


 こんな スコット・マーフィー ですが、日本語ペラペラだけでなく、話す内容も外国人とは思えません。茶碗蒸しが好きだったり、saku saku を見ていたら、「お前、日本人だろっ!」って何度も突っ込みたくなりました。
 こちらも、youtube にアップされていたので紹介。本人がブログで紹介していたのですが、著作権大丈夫なのかな?ともあれ、すっかり彼を気に入ってしまいました (^^)


http://jp.youtube.com/results?search_query=scott+murphy+sakusaku&search_type=&aq=f


 当然、気に入ったら、音もじっくり聴きたいもの。まずは「Guilty PleasuresII」がレンタルにあったので、借りてきましたが…いや、これ楽しいですよっ!「ドラえもんのうた」の他、邦楽を5曲、洋楽を2曲カバーしているのですが、原曲が思い出せなくなる程、のりにのってます。浜崎あゆみ の「Voyage」は、さすがに厳しいというか違和感があり、レコード会社の戦略的に入れたかな?と思う所もありましたが、全般的には二重丸。エンドレスで聴き、週末を楽しく過ごさせてもらいました。


http://jp.youtube.com/watch?v=4NHl2JgResg


 まだ彼の事を知らない人がいたら、是非チェックしてみて下さい。まぁ、ここ見ている人なら、趣味に合うでしょう(笑)。この原稿書いてるだけでも愉快な気分になるほど、気に入ってしまいました。


オフィシャルサイト
http://www.universal-music.co.jp/scott_murphy/


ブログ
http://blog.livedoor.jp/scottie_allister/


 


 蛇足ですが、最後に一つ。来年、スコット・マーフィー は東名阪でライブを行うのですが、これが オレスカバンド との2マンとなってます。それ自体は面白いと思うのですが…なんとバックバンドも、オレスカバンド なんです。なんで???
 スコット・マーフィーの場合、100%外人で J-POP のカバーを演奏する方が、絶対に面白いでしょう。J-POP が完全に洋楽になるから良いんです。日本人が J-POP を激しくカバーしたって、アニメタルの二番煎じじゃないでしょうか。レコード会社の変な戦略かな?ちょっと残念でした。
 いつか、アメリカから連れてきたメンバーでライブをやる時に、行ってみたいものです。