二冊目

 とてもふざけた、本格(?)ミステリーを書く、殊能 将之 の「キマイラの新しい城」を読み終えました。亡霊の依頼により、750年前の殺人事件に挑む主人公の話ですが…謎を解かない「名探偵」に、世にも××な「密室」殺人事件と、ミステリーではなく、ミステリー風の小説じゃないでしょうか (^^;)
 開き直って読めば、なかなか面白いのですが、作者が書きたいものが、イマイチ分かりません(苦笑)。面白いと言えば面白いのですが、かなりの食わせ者な作者の、変な小説です。
 また、一応シリーズものなので、この作品から読むべきじゃありません。表紙とかに騙されて、うっかり手に取ったりしませんように(笑)。


キマイラの新しい城 (講談社文庫)

キマイラの新しい城 (講談社文庫)