一冊目

 今日は、まず 北山 猛邦 の「『クロック城』殺人事件」を読了。初めて読む作家ですが、これがメフィスト賞受賞作で、城シリーズと言うのが何冊も出ていたので、試しに借りてみました。


『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス)

『クロック城』殺人事件 (講談社ノベルス)


 1999年9月、文明も人類も滅びかけた世界で、幽霊退治専門の探偵とその助手が、3つの大時計を掲げたクロック城での、連続殺人に臨む話です。幽霊の他に、世界を滅亡から救おうと言う謎の組織と、滅亡から救うと言う謎の存在まである世界で…ちょっと少年漫画風ですね。でも、この世界の中で、本格ミステリーが展開されます。


 突飛な設定ながら、ハードボイルド風味の、悪く無い雰囲気は出しているのですが…これ普通の現代日本の設定で良くない? (^^;) 話の続きがあるのかもしれませんが、なんだか無駄設定満載と言う感じです。まあ、その無駄設定が、良い味を出してはいるのですが…色々読者が置いてきぼりにされた感じです。読み終わって、苦笑が止まりません。
 まあ、読んでる分には面白かったので、他の作品も試してみようと思いますが…次の作品では、何か決着付けて欲しいと思います。