バッテリーの寿命を延ばすには

 お盆休み中ですが…IT 業界で、大騒ぎになりそうなニュースがありました。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/14/news048.html


 ノキア の携帯に使われていた、松下電池工業製のバッテリーが、過熱の恐れがあるとして、交換になるそうです。その対象数、世界で4600万台。昨年、ノートパソコンに使われていたソニー製バッテリーで、過熱問題がありましたが、それに次ぐ大問題になりそうです。


 私は、特にバッテリーに詳しくは無いですが、以前、雑誌の記事で、バッテリー業界の苦しさを読んだ事があります。技術的な大幅進歩が無いのに、容量アップなどを求められていて、非常に辛いとありました。
 専門家でもなんでもないので、素人のイメージですが、バッテリーって箱に葡萄を詰めるような物だと考えています。箱がバッテリーの物理的な大きさで、葡萄が貯められる電気の量ですね。粒が変形しても良いけれど、潰れて割れないように、できるだけ多く箱に詰めるのが、バッテリーの仕組みと思って下さい。もうこれ以上無理だろう、と思う数だけ詰めても、翌年には入れる葡萄の数のノルマ(求められるバッテリーの容量)が、何%か上がってるのが、現状のようです。


 ソニーウォークマンとかで、急速充電とかってありますよね。あれは、バッテリーには、非常に負荷がかかっていると、私の読んだ雑誌にはありました。例えるなら、ただでさえ大変な、大量の葡萄を詰めるのを、1分とかの時間制限付で行うようなものでしょう。バッテリーメーカーとしては、バッテリーに異常が出る可能性が高まるので、やりたくないそうです。
 そんなハードな業界の状況を思うと、今回のような過熱問題が発生するのは、ある意味当然なのかもしれません。ちょっとメーカーに同情してしまいます。



 ところで、そんなギリギリで動いているバッテリーに、ゆとりを与えると、どうなるでしょう?
 例えば、Panasonic の人気ノートパソコン Let's note には、バッテリーのエコノミーモードと言うのがあります。これは、普通の充電の80%しか、バッテリーに充電しないモードです。充電容量が少ないので、当然、動かせる時間も減ってしまいますが…代わりにバッテリーの寿命が延びるそうです。


http://letsblog.panasonic.jp/pc/interview/97.html


 是非試してみて下さい…と言いたい所ですが、Let's note ユーザー以外は無理でしょうか (^^;) それとも、他のノートパソコンとかでも対応しているでしょうか?また、iPod とか…あるいは DS とか、バッテリーを外すのが、一般的でない機械では、こう言うのが普及して欲しいなと思います。
 また、このような、ゆとり志向(?)があたりまえになれば、今回のような過熱事故が起きる可能性も、格段に下がっていたのではないでしょうか。と言う事で、個人的に、IT 業界でも「ゆとり志向」を勧めたいと思ってます (^^;)


 いや、笑い話じゃなくて、意外と大事な所かも…。