続編って…

 何年か前からハリウッドで、安易な続編やリメイクが増えすぎている、と言う問題があります。続編と言っても、例えば「バットマン ビギンズ」のように、良い作品ができ、成功しているものもあります。
 でも、逆もまたあります。今日、たまたまネットを見ていたら、こんな作品を見つけました。



 劇場公開ではなく、ビデオ映画のようです。前作の「エネミー・ライン」は、安易なストーリーの、ランボーもどきと言われましたが、それなりにお金のかかった、しっかりした映画でした。娯楽作としては悪くなかったです。特に冒頭のドッグファイトは、非常に良かったなぁ。
 …が、この続編は、名前を借りただけの物のように見えます。例えストーリーがつながっていたとしても、劇場公開が無い時点で、別物だと言えます。元々、主人公の設定とか性格とかは重要では無かったので、続編を作る意味は無いのです。これがスティーヴン・セガールとかなら、また別なんですけどね(笑)。ともあれ、名ばかりの続編と言って、間違い無いと思います。


 もう一つ、もうすぐ、この映画が公開です。


http://www.sonypictures.jp/movies/hollowman2/index.html


 透明人間の映画「インビジブル」の続編です。え〜、これって続編作るような映画じゃないですよね… (^^;) 前作でストーリーは完結しているので、続きは必要無いのです。って言うか、続きに意味が無いのです。一応劇場公開とは言え、「エネミー・ライン」と同様、スケールは大幅にダウンしているようです。


 両方とも、単にB級(?)の映画を作るより、何か話題の映画の続編に仕立てた方が、売れると判断したのでしょう。理屈は正しいでしょうが…あからさまに商業主義ですよね。作品が可哀相です。
 映画好きとしては、こう言う風潮が、早く無くなる事を祈ります。