ふざける=巫山戯る

 今日は、殊能将之 の「鏡の中は日曜日」を読みました。このくらいの日本語の本なら、軽く一日で読み終えちゃうんですよね…。英語も、せめて、この5分の1くらいの速度で読めれば良いのですが…。
 殊能将之 は、「ハサミ男」は好きでしたが、全体的には、非常に評価に迷う作家です。良い所は十分にあるのですが、何か人を馬鹿にしたような所がある作家です。今回は…たまたま図書館にあったので、借りてみました。


鏡の中は日曜日 (講談社ノベルス)

鏡の中は日曜日 (講談社ノベルス)


 全体的な感想は、一般的なミステリーとは、まったく違いますが、でもトリックは、悪くありません。そう言う意味では、良い本でした。どこか、人をおちょくってる風なのは、健在、と言うよりパワーアップしてますが。
 でも、この本の最もふざけた所は、本編後、「参考・引用文献」にあります。その、最初の六行を引用します。

綾辻行人十角館の殺人』(講談社文庫)
綾辻行人水車館の殺人』(講談社文庫)
綾辻行人迷路館の殺人』(講談社文庫)
綾辻行人人形館の殺人』(講談社文庫)
綾辻行人時計館の殺人』(講談社文庫)
綾辻行人黒猫館の殺人』(講談社文庫)

 これが、参考・引用文献ですよ。ふざけ過ぎでしょ。まあ、主人公の名前は「戯作」ですけどね…。そんな訳で、良い本と言うべきか、非常に迷う本でした (^^;)