音楽販売の実情

 先日、Apple の音楽ダウンロードサービス、iTunes Music Store の全世界での販売曲数が、10億曲を超えたと言うニュースがありました。凄いと言えば凄いですが…実は、まだ音楽業界全体の中で、iTMS が占める部分は、そんなに大きくはないのです。まだまだ頑張らなければならないでしょう。
 ちなみに、日本の iTMS は、どのくらい売れているのか、情報がありません。不調なんでしょうね…。でも、こんな記事がありました。日本レコード協会による、有料音楽配信サービスの売上げ実績です。


http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/27951.html


 これによると、2005年の日本の音楽ダウンロード販売数は、約2億6,800万回です。けっこう多いように思えますが、実は96%以上が、着うたとかの、携帯での販売なんです。45秒とかの着うたと、1曲を完全に購入できるダウンロードサービスを、一緒に集計するのって、どうなんでしょう (--;) パソコンでの売上は、年間で、約950万回だそうです。
 そして、わかり辛い事に、この数字は「回数」です。「曲数」ではありません。どう言う事かと言うと、10曲入りのアルバムを買っても、1曲だけを買っても、ダウンロード回数は、同じ「1回」なんです。集計上、そうなってるんです。分かり難い…。私の推測になりますが、曲数換算だと、もう2〜3割増しくらいになるでしょう。売上金額が、18.5億円なので、何千曲も売れてると言う事は無いです。


 さて、ここから日本の iTMS のダウンロード曲数を想像すると…主に勘ですが、6〜700万曲くらいと思われます。うーん、全世界の累計とは言え、10億曲と比較すると、1%にも達しません。日本の音楽ダウンロード販売は、まだまだと言う事ですね。大した営業もしてないし、してても下手だし、もっともっと頑張ってもらいたいものです。