徒然なるままに

 終戦記念日。です。私的には、まったく感慨ありません。近親縁者に戦争に行った人がいないですし…なにせ私の生まれる30年も前の事です。この年代では、変に執着する方が、逆に問題かなと思います。
 とは言え、何も考えない訳ではありません。むしろ色々考える方でしょう。この時期は、大抵なにか戦争について書いてます。


 あの戦争が正しかったどうか、色々議論がありますが、最近は、まあどうでも良いかなと思ってます。正しかろうと悪かろうと、日本が戦争を行い、降伏した事に変わりないです。それで、日本には憲法9条ができた、それだけの事です。
 問題は、9条を誇りに思えるかどうかでしょう。もし憲法9条を肯定するなら、太平洋戦争は悪かったと言ったって、何の問題も無いでしょう。と言うか、積極的に、前の戦争を否定しなきゃいけません。だって、戦争行為を否定してるんだから。
 特攻隊で死んだ人は、日本の誇りだけど、戦争反対、なんて言う方が、矛盾だらけです。


 A級戦犯問題だって同じでしょう。戦犯は、東京裁判で押し付けられたものだと言う意見は広くありますが、ではそう言う人達は、自分が裁判官なら、無罪だったと言えるのでしょうか?もし無罪なら、もし同じ状況があったなら、同じように戦争するのが正しいと言えるのでしょうか?
 そう言う議論はあまり聞きません。だから、こう思うんです。


 「単に、負けたのを認めるのが嫌なんじゃない?」


 戦争の正当性を主張する人の心理って、これだけの気もするのですが、どうでしょう?



 また、戦争の是非はどうあれ、戦前の日本、決して褒められた国ではありませんでした。例えるなら、今の北朝鮮に近い状況だったと聞いてます。私の場合、母方の実家が新潟で、当時の小作農家の苦しい生活について、何度か聞かされました。
 全てを一色単に扱う気は無いですが、私は戦前の日本を否定します。天皇陛下万歳より、表現の自由万歳と叫びたいです。だから、日本が敗戦した事も、戦争に参加した人が戦犯となる事も、抵抗無く受け入れられます。
 逆に戦争肯定派の方々は、当時の日本をどう考えてるんでしょう?特高警察や治安維持法はNGだけど、戦争は聖戦。まさか、そんな都合の良い事は言わないですよね…。


 私は、基本的に、自虐の歴史教科書OKです。何故なら、それで憲法9条が生きるから。そして、これが日本の良い所だと誇れるから。