余裕か白旗か

 少々暴言かも (^^;) 内容に責任は持たないので、あしからず…。



 今日ネットを見てたら、PC向け音楽配信サービスでは、日本最大のサービス、Mora のプロデューサーのインタービュー記事がありました。


iTMSが早く登場すればいい」――Moraプロデューサーが語る音楽配信への期待(前編)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0504/13/news079.html
「2005年は“改善”の年」――Moraプロデューサーが語る音楽配信への期待(後編)
http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0504/14/news095.html


 iTMS は、アップルによる世界最大の音楽配信サービスです。Mora の競争相手であり、それが早く登場(日本サービス開始)すれば良いとは、余裕の挑発ともとれる見出しです。お前の所( Mora を行っている会社の、出資会社)が協力しないから、iTMS が始められないんだろと言う突っ込みは当然なのですが…こんな記事を見るまでもなく、多くの人が Mora を馬鹿にしています。ソニー中心に、国内のメジャーレコード会社のほとんどの協力の下、始まったサービスなのですが…あまり内容が良く無い上、それを裏付けるように、販売曲数を発表していないからです。(少なくて)恥ずかしくて公表できないんだろうと、もっぱらの評判でした。
 ちなみに上の記事では、Mora の販売曲数を明らかにしていました。2005年3月は、37万ダウンロードだそうです。私の予想よりは多かったです。ちなみに、iTMS は、スタート時は Mac しか使えなかったにもかかわらず、開始1週間の販売数が100万曲。現在は、(世界規模ですが)1日の販売曲数が、120万くらいだとか。また日本のサービスでは、au の着うたフルですが、1曲の値段が高い上に、au の最新機種を持ってる人しか使えないにも関わらず、1ヶ月で100万ダウンロードくらい行ってます。それと比べると、Mora はかなり恥ずかしいかも…。


 これと前後して、アップルコンピュータが、年内に日本で配信事業を始めると表明がありました。実は、アップルの表明は以前もあって、延々遅れてるのですけどね…。でも今回は、もう一つ気になるニュースがあります。この数日前に、avex音楽配信サービスに積極的に協力するとの表明があったんです。これは、アップルに協力する表明とも解釈できます。今度こそは、本当に iTMS が始まるんじゃないか、そんな期待を抱かせてくれます。
 そこで気になるのが、先の Mora の記事と、アップル や avex の表明が、ほぼ同時にあった事です。あまりにタイミングが良いことに、疑問が生まれます。実は裏で、Mora じゃ駄目だ、iTMS に協力するしかない、と言うようなレコード会社の協議があったんじゃないでしょうか。
 とすると「iTMSが早く登場すればいい」と言う談話、実は余裕ではなく、白旗の意味の物だったんじゃないかと思うのですがどうでしょう。