久々に読書感想


 しばらく間ができると、なんと言って再開しようか迷うのですが…とりあえず、何事も無かったように再開 (^^;) 二週間も前ですが、こちらの本を読み終えました。


The Lost Symbol (Robert Langdon)

The Lost Symbol (Robert Langdon)


 Dan Brown の「The Lost Symbol」。日本ではまだほとんど話題になっていませんが、ダン・ブラウン の「ダ・ヴィンチ・コード」で有名な ロバート・ラングドン 教授のシリーズの、第三作目です。当初の予定から、随分執筆が遅れていて、9月15日に発売になりました。
 ちなみに今回、日本の Amazon での販売価格がけっこう高く、アメリカの Amazon から直輸入してみたのですが…おかげで手に入れるのが遅くなってしまいました。やっぱり船便は時間かかりますね (^^;)


 今回の舞台はワシントン。フリーメイソンの隠された何かを追い求めます。本編の説明によると、ワシントンは、ヨーロッパに負けないくらい歴史的な建物が多いそうです。ちないみに、題材としては映画「ナショナル・トレジャー」と同じ。ただし、こちらは随分地味ですが (^^;) 単純な面白さも、「ナショナル・トレジャー」の方が上でしょうか。全世界に期待されたいた作品ですが、残念ながら「ダ・ヴィンチ・コード」程ではないですね。話の展開がワンパターンで、また主人公の活躍もイマイチでした。そこが変われば、もう少し良かったと思うのですが…。
 またこのシリーズは、アメリカの典型的な宗教観への批判みたいな物がテーマの一つにありますが、その扱いも微妙。とりあえず話としてはまとまっているものの、前作のように、うまく消化されて話の中に吸収されてはいません。消化率50%くらいでしょうか。
 そう言えばこの三作目、確か「ソロモンの鍵」ってタイトルになるはずでした。完成まで色々苦労したのかもしれません。前作の大ヒットにより、様々なプレッシャーがあったと思いますが、もう一年かけてでも、完成度を上げて欲しかったですね。


 もっとも悪い所ばかりではなく、話の骨格はしっかりしていたし、「ダ・ヴィンチ・コード」の後でなければ良作と言ってたでしょう。今後の映画化にも期待しています。
 今回の舞台はワシントンと言いましたが、アメリカの知識の少ない日本人としては、色々難しかったです。話の最初から、Capitol Hill と言われて、何の事だか分からなかったし(アメリカ合衆国議会議事堂です)。今はインターネットで色々簡単に調べられますが、それでもきちんと映像化したもので見たいです。


 さて、この先、シリーズ4作目も作るでしょうか。今度は、日本を舞台とかどうでしょう?(笑)シルクロード由来ものもあるし、キリストの墓もあります(爆)。題材には困らないでしょう (^^;)