とりあえず、最初に映画を見る事は、勧めません
普通のミステリーに見せかけて、そのミステリーを馬鹿にするような作家、殊能 将之 の最初の作品、「ハサミ男」の映画版の DVD を見ていました。「ハサミ男」は、みごとな読者への引っ掛けがあり、非常に良いミステリーです。その後の作品は、色々評価に困りますが (^^;) 「ハサミ男」は間違いなく読むべき良作だと思ってます。
その「ハサミ男」が映画化されると聞いて、滅茶苦茶驚きました。文字で読まなければ、面白く無いと言うか…意味の無い映画だと思ったからです。それを映画では、トリックの転換で、実現してくれました。
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この DVD を、今日見ていたのですが…うーん。規模的には、2時間ドラマ枠でも良かったかな?とも思います。話がマニアックすぎるかもしれませんが、主人公が 豊川悦司 で、阿部寛 なども出ているので、メジャー感もあります。少々原作から離れた設定で、納得できない所もありましたが…基本的には、悪くなかったです。この小説の映像化で、これ以上の物を作るのは難しいでしょう。
でも、原作のあっと驚く仕掛けは、この映画には無いんですよね。映画にも仕掛けがありますが、どうでしょう?原作の驚きには、とても足りないです。どうだろうな、映画化した企画自体が、正しかったのかどうか、判断に迷います。
とりあえず、映画云々以前に、まず小説を読んで欲しいと思います。そして、気持ち良く騙されて欲しいですね。それで、もしすごく気に入ったなら、話の種に、映画を見るくらいで良いでしょう。
- 作者: 殊能将之
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