未来の幕開け…?

 数日前から話題になっていたのですが… EMI Music(東芝 EMI の親会社)の発表がありました。音楽のダウンロード販売のプロテクトを、撤廃するそうです。撤廃と言うと、オーバーかな?プロテクト無し版の販売を開始するそうです。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0704/02/news099.html


 今、iTunes Store で買った音楽は、iPod でしか聴く事ができません。また、他のストアで買った曲を、iPod に持ってくる事もできません。それぞれコピープロテクトがあって、対応機器でしか聴く事ができないからです。こうしたプロテクトが無いと、簡単にコピーされると言う問題があるので、私は仕方ない事じゃないかと思います。
 でも、このプロテクトに批判もあります。iTunes Store で買った曲が、Sonyウォークマンでは聴けない、などです。Apple が大人気のサービスを提供していて、他のメーカーが太刀打ちできないので、独占禁止法違反だとイチャモンを付けている、と言うのが実情かと思いますが、でも Apple が不利な意見も増えてきました。ユーザーの選択肢が狭められている事は確かです。


 こうした状況、AppleiTunes Store のプロテクトシステムを、他社に公開する(ライセンス販売する)のが、唯一の解決法だと思われたのですが… EMI が、このように、コピープロテクト自体を無くすと言う、予想外の方法を提案した訳です。
 個人的には、ちょっとやりすぎかな?と思います。普通に会社で周囲の人を見ていても、音楽の著作権に関しては、意識の低い…と言うか、タダで手に入れるのが一番と思ってる人がほとんどです。それでも、勝算はあると、EMI は踏んだんでしょうね。この方式が普及すれば、音楽配信が一気に普及する可能性もあり、注目のニュースだと思います。


 ちなみに、日本は別。と言うか未定です。Apple 側がやりたい意向はあっても、iTunes Store でアルバム2,400円で売るような、柔軟さの無い大手レコード会社が多いので、そう簡単には、実現しないでしょう。それより日本では、Sony が延々と iTunes Store 参入を拒んでいるのが問題ですよね…。Sony がプロテクト解除するとも思えないですし。
 あまり日本が、世界に遅れない事を祈ります。