完結は、まだ遠い?

 こんな本の発売を知りました。


http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_search.php?pcd=200303000341


 「2012 009 conclusion GOD'S WAR サイボーグ009 完結編 first」が、12月19日に発売だそうです。「サイボーグ009」と言えば、故石ノ森章太郎の代表作の一つです。漫画は、長い休載もありましたが、長期に渡って書かれていました。しかし最終章については、構想は立てていたものの、残念ながら完結はしませんでした。壮大な話であるが故、なかなか構想がまとまらず、続きが書けていませんでした。そして、亡くなる間際、息子の小野寺丈に対して、009を小説にして完結させてくれと、構想をまとめたノートを託した…と言うような話を、新聞で読みました。
 それから、もう何年も経ち、この幻の完結編の話も無かったのですが、これがついに発売する訳です。私は特にファンでは無いですが…子供の頃、何度もテレビでアニメを見た事もあり、感慨深い物があります。


 が、良く見ると「完結編 first」とあります。さらに良く見ると、「小説でついに刊行開始」と案内にあります。「刊行開始」ですよ。つまり、1冊ではなく、何冊かの本になって出る訳ですね。と言う事は、本当に話が完結するのは、更に先と言う事ですね (^^;) あまり長くならなければ良いのですが…。完全に話が完結した時には、読んでみたいなと思います。


 なかなか完結しない小説と言えば、本屋で、こんな本をみかけました。


暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス)

暗黒神殿 アルスラーン戦記12 (カッパ・ノベルス)


 田中芳樹の小説、「アルスラーン戦記」の新刊です。1992年の9巻までは、順調に刊行していたのですが、その後、めっきりペースが悪くなり、ようやく12巻まできました。1巻が出たのがおそらく20年前。あと2巻で完結予定ですが…まだ3年くらいかかるかな?いい加減、蹴りをつけて欲しいものですね。
 もっとも、この作者の場合、「創竜伝」とか「タイタニア」とか、続刊待ちの作品が他にもあるのですが…。


 そう言えば、こちらも新刊が出ました。



 「ロードス島戦記」の新刊、「新ロードス島戦記」の6巻です。10年くらい前までは、良く読んだなぁ〜(苦笑)。こちらの最初の小説が発売されたのが、1988年だそうです。それから20年近く経ちましたが、「ロードス島」のシリーズは、今作で大団円を向かえ、完結だそうです。こちらは、(最近の動きは良く知りませんが)とコンスタントに作者が動いていたようなので、待たされた感は無いですが、完結と聞くと、無視できません。せっかくなので、紹介しておきます。
 作家の方々、これを倣って、是非作品を完結させて下さい (^^;)



 にしても、やはりライトノベルで20年は長いですよね。書いた通り、昔は私は良く読んだのですが…20年もファンは続きません。三十過ぎた人が手にとって、あまり絵になる本では無いですしね。同じ年齢の人が、「スター・ウォーズ」を見るのは、大丈夫なんですが…そこはイラストを全面に押し出して、本売った副作用と言うものです。そうした事も、多少意識して、作家の方には作品を作って欲しいと思います。
 でも、ロードス島、完結記念にちょっと読んでみたいな。でも、どうやって、手に入れよう。今更、1から買いなおすのは大変なんですが…。