40年前の本

 体調は、まあまあ良くなってきたのですが、恵比寿 GUILTY で行われた「尚祭り」はあきらめました。Suzzy&Caroline の復活ライブで、猛 さんを見れる貴重な機会だったのですが…4月はライブ運が悪かったと思ってあきらめます。今月蹴ったライブ、何本目だろう (T_T)


 特にネタも無いのですが、たまたま本屋で手に取った「ナルニア国ものがたり」の話でも。映画「ナルニア国物語」も人気で、多くの本屋の児童書コーナーには、「ナルニア国ものがたり」がずらりと積まれています。何気なく、1冊手に取ったのですが…なんか難しい本ですね (^^;) 児童書なので、大人が読むと逆に読みにくいと言う事はあるのですが、それでも古めかしくて読みづらい日本語で書かれてます。
 最後の方なんて、「みんな」とか「みなさま」ではなく、「かたがた」、なんて言葉も使われていました。上流階級の会話として「皆様方」とか使うかもしれませんが、「かたがた」ですよ。こんな調子で、全般的に違和感の多い日本語で書かれていました。
 でも、それもそのはず、訳者の 瀬田貞二 は、数々の絵本や「指輪物語」の翻訳も行った、非常に有名な方ですが、1979年に亡くなってます。ナルニア の翻訳をしたのも、もう何十年も前の話。1966年のようです。
 当時の文章を今見たら、非常に古臭く感じるのも当然です。更に、格調高い硬い文章を好む人なので、このような訳になってるのは、不思議では無いのですが…今の子供が読むには、難しい部類の本じゃないでしょうか。


ライオンと魔女(ナルニア国ものがたり(1))

ライオンと魔女(ナルニア国ものがたり(1))


 原作が書かれたのは、もう50年以上も前。翻訳がされてからも40年が経ちます。そろそろ新訳版を出すべきでしょう。瀬田貞二 の翻訳の巧さと言うのは、色々な所で書かれていますが、子供に適切な日本語と合わなくなったなら、別の翻訳が必要です。
 それで、原作や最初の翻訳の良さが失われる事があるかもしれませんが、例えば映画の字幕や吹き替えが、50年前の言葉遣いだったら、きっと子供は楽しめないでしょう。時代に合わせた物を作るのは、何十年も残る物語を出版する会社の、一種の義務だと思います。