コピーコントロールの結果

 私が田舎に行ってる間に、大きな騒ぎがあったようですね。だいたい今日で方向が決まったようですが…。問題は、「XCP」と言う、アメリカの SONY BMG Music Entertainment が採用した、音楽CDのコピー防止技術です。


http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/11/16/9879.html


 「XCP」は、まったくパソコンにコピーできない、コピーコントロールと違い、指定方式なら、限られた回数だけパソコンにコピーできるようにする技術です。SONY なので、iPod には落とせませんが (^^;) なかなか高機能に思えた方式です。が、これが問題でした。パソコンで無制限にコピーできないよう、特別なプログラムをインストールする仕組みだったのですが、これがウイルスソフトと、同じような動作をする物だったのです。ウイルスと違って、他のパソコンに感染しませんが、それ以外の事は、一般的な定義ではウイルスになります。


 パソコンでコピーできないように監視するには、確かにウイルスと同じように、潜む必要があるかもしれません。でも、例えば NHK が、「NHK は見て無い」と言って受信料を払わない人に対して、それを確認する為に監視カメラ設置しようとしたら、みんなが反対するでしょう。このコピーコントロールは、それとほとんど同じと言えるのです。
 また、この XCP を利用したウイルスも作られました。結果、(該当する)SONY のCDを再生したパソコンは、そのウイルスに対して無防備になります。


 この件、少し前から大きな話題になっていたのですが、ようやく米ソニーは問題を認め、XCP が使われたCDの回収を発表しました。日本では、話題性イマイチですが、けっこう大事だと思うんですけどね。
 にしても、世界有数のレコード会社が、平気でこう言う事をする訳で…なんか、色々信じられない世の中です (--;)