これは敗北かもしれない

 今日、私が非常に期待していた、Apple による音楽配信サービス「iTunes Music Store」(通称 iTMS)がスタートしました。サービスの発表と同時にスタートで、早くもチェックする事ができました。Apple の発表によると、スタート時に購入できる曲は、約100万曲。1曲あたりの値段は、90% が150円。残る 10% が200円との事でした。すごく期待して見てみたのですが…。
 率直な意見を書くと、スタート初日のサービスは、とても満足できるものではありませんでした。まず、邦楽が意外に少なく、100万曲と言っても、洋楽がかなりの割合を占めていました。きちんとチェックはしていませんが、70〜80% くらいは洋楽でしょう。そして洋楽は(私が見た限り)1曲150円です。邦楽は…(感覚的な割合ですが)半分くらいが 1曲200円でした。気軽に買うには、ちょっと抵抗がある値段です。
 さらに問題なのが、アルバム単位で購入する場合。邦楽でも、1,500円で売られている物は多いですが、例えば、ちょうど目に付いた ZARD の場合、


・「揺れる想い」1993年 - 3,059円
 → iTMS 2,000円
・「ZARD BLEND〜SUN&STONE」1997年 - 3,059円
 → iTMS 2,400円


 こんな値段が付けられていました。これでは、とても買う気になりません。レコード会社としては、ブックオフとかで250円で売られてるようなCDでも、Apple で安く売らせる気は無い、と言う感じです。悔しいけど、Apple がレコード会社に屈したと言えるでしょう。ソニーApple が反目している現状では、仕方無いでしょうが、期待が大きかった分、残念な結果でした。


 もっとも、悲観はしていません。レコード会社の協力は鈍くても、iTMS に賛同しているアーティストは少なく無いからです。半年もすれば、随分状況は良くなると考えています。それに、購入意欲はイマイチそそりませんでしたが、色々試聴してると、1時間があっという間に過ぎるくらい楽しいです。今日の所は、iTMS がスタートした事を、素直に喜びたいと思います。