上手い文章を読みました

 ひょんな事から、とある大学生のブログページを見ました。私なんかと違って、非常に文章に慣れてる、「上手い」人の文章でした。大学生に負けるのは、ちょっと悔しい気もしますが (^^;) 私が文章下手なのは良く分かってます。
 ただ…この人の文章、全然感銘を受けませんでした。非常に流暢な文章なのに、何を言いたいのか、良く分からないんです。あんまり中身の無い文章、と言うべきでしょうか。
 ちょうど、今読んでる、舞城王太郎 の「煙か土か食い物」に、素敵な台詞があったので、引用させてもらいます。


「(略)… 文章のテクニックで到達できるのなんて文学賞とかベストセラーぐれえやぞ。人の心本当に掴もうと思うたら自分のことリアルに書くんや。自分の大事なもん惜し気もなく切り売りしてしまうんや。血とか汗とか魂の切れ端とか、文章になすりつけてまうんや」


 その感銘を受けなかったブログ、テクニックだけで、血も汗も入って無いようでしたので。もっとも、私が、これを実践できているか、そんなに自信も無いですが…自分を切り売りしないと、良いものが書けないとは分かってるつもりです。ここら辺は、年の功かな(苦笑)。アドバイスのつもりで、そのブログの作者に、この文章、匿名で送ってみようかと思いました (^^;)


 そう言えば、似たような趣旨で、非常に気に入ってる文があります。誰が言った言葉かは知らないし、正確な所も憶えてませんが、こんな感じの文です。
「物書きは、体だけでなく、心の中まで曝け出す、娼婦より恥ずべき職業だ」
 もし、この文について、詳しい事を知ってる方がいたら、是非教えて下さい。