嘘つき

 英語学習用番組を見ていたら、子供の口げんかで、「嘘つきーっ」みたいなシーンで、

Liar, liar, pants on fire.


 と言ってるのが気になりました。こう言う時の常套文句みたいなんですが、「pants on fire」って何でしょう?


 少し調べてみたら、もう少し長いバージョンがあり、Liar, liar, pants on fire, hanging on a telephone wire. あるいは、Liar, liar, pants on fire, hanging from a telephone wire. とも言うそうです。この長いバージョンなら、Lair , fire, wire と韻を踏んだ、はやし言葉というのが良く分かります。
 でも、意味はわからないですよね… (^^;)


 まあ、はやし言葉なんで、意味は無いのでしょうが、多少なりともイメージが分かった方が、理解も深まります。とりあえず訳としてみると、「嘘つき、嘘つき、ケツに火がつき、電話線からぶらさがる」みたいな感じでしょう。やっぱり意味不明です(笑)。
 日本で嘘つきと言うと、泥棒の始まりとか、閻魔様に舌を抜かれると言います。それと似たような雰囲気だろうと想像すると、嘘ついたら酷い目に会うぞ、天罰が降るぞ、と言う所でしょうか。天罰でお尻に火が付き、慌ててジャンプして、電話線にしがみつく、そんなイメージが想像できます。日本だったら、犬にお尻を噛み付かれて、悲鳴と共に、すごいジャンプをするシーンに相当しそうです。もしかしたら、電話線にしがみついた後、高くて降りられないのかもしれません。


 そんな感じで調べていたら、次のサイトに、面白い訳がありました。


ABCが苦手でも...作ろう英語サイト
http://abc-abc.net/


 こちらのコラムの中で、Liar, liar, pants on fire. を「嘘つき、火がつき、運の尽き。」と訳していました。語呂が良く、上手い訳じゃないかと思います。映画の字幕や吹き替えだと、単に「嘘つき!嘘つき!」って訳した方が分かりやすいでしょうが、pants on fire の雰囲気を強調した場合、すごい良い訳だと思います。個人的には、この訳を見て、ようやく pants on fire の使われ方に納得が行きました。


 そんなこんなで、pants on fire に要した時間、約30分。この手の表現って、辞書などに無いものも多いし、難しいですよね…。